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岳神社拝殿・神殿

岳神社拝殿・神殿
(2008年6月10日更新)
市指定重要文化財 建造物
岳神社拝殿・神殿
(だけじんじゃ はいでん・しんでん)

大川内町字二本柳1932番地1(伊万里駅より車で15分 大川内山林道より徒歩10分)
昭和60年(1965)12月1日指定

岳神社拝殿・神殿

 岳神社は大川内山(おおかわちやま)地区の南にそびえる岩壁の中腹、東西に貫通した岩穴の中にあります。標高は約280mで、祭神は伊弉諾命(いざなぎのみこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)です。神殿の後ろに天和(てんな)二年(1682)銘の石殿(せきでん)があります。
 拝殿は、桁行四間(けたゆきよんけん)(実寸約7m)、梁行三間(はりゆきさんげん)(実寸4.4m)で東側は寄棟造(よせむねづくり)、西側は入母屋造(いりもやづくり)で、現在は鉄板葺きです。
 柱は総角柱(そうかくばしら)で土台上に立ち、飛貫(とびぬき)で固めています。北壁の東から第二柱間(はしらま)は、頭貫(かしらぬき)のかわりに絵文様付き虹梁(こうりょう)を渡して開放の出入口とし、そのほか腰堅目板張り(こしたてめいたばり)で上部は開放しています。
 棟札(むなふだ)より文政(ぶんせい)五年(1822)の建立と考えられます。神殿は、桁行一間(けたゆきいっけん)(実寸1.79m)、梁行一間(はりゆきいっけん)(実寸1.46m)の千鳥破風付き柿葺き一間社流造(ちどりはふつきこけらぶきいっけんしゃながれづくり)です。
 背面をのぞく小壁(こかべ)には波紋の彫り物をほどこし、木鼻も獅子頭(ししがしら)や龍頭(りゅうとう)の形に彫刻されているなど装飾に工夫がこらされています。このように細かい彫刻で飾るのは近世以降の社殿建築の装飾技法の特徴の一つです。左脇障子板裏面に「天保乙未(1835)仲夏 物翠斉寛興十四歳筆」(てんぽう きのとひつじ ちゅうか ぶっすいさいかんこうじゅうよんさいのひつ)とあり、建立年代が推定できます。
 市内に現存する近世後期の社殿建築としては典型的な事例であり、建立年代が推定できる点でも貴重な建物です。