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月刊じんけんかわらばん 令和3年11月号「おはよう!あかちゃん」


月刊じんけんかわらばん 令和3年11月号「おはよう!あかちゃん」
(2021年11月30日更新)
私たちは幸せになるために生まれてきました。

日本国憲法もすべての人の幸せを保障しています。

しかし、私たちが暮らすこの社会には、幸せを妨げる様々な生活課題が存在しています。

人権問題もその一つであり、一日も早く解決しなければいけません。

 

私たちの身近な人権問題をショートストーリーで紹介します。

どうぞ、ご覧ください。(手話通訳あり)

 

 

 

月刊じんけんかわらばん 令和3年11月号「おはよう!あかちゃん」

まわりの人が 言うからと

あなたは 私に言うけれど

 

あなたの まわりの人たちも

まわりの人が 言うからと

やっぱり私に そう言うの

 

まわりまわって ひとまわり

あなたも まわりの人だから

ひと事みたいに 言わないで

 

「知らない人に教えるから、無くならないのではないですか?」

「そっとしておけば、そのうち無くなるのではないですか?」

 

これは、同和問題のことを知らない人を「赤ちゃん」に例えた
『寝た子を起こすな』という考え方です。

 

「おとなしく寝ている子を無理に起こして、むずがらせるようなことはしないほうがいい」
そんな発想で、同和問題の解決を妨げる大きな要因の一つになっています。

 

『寝た子を起こすな…』 一見、正論のように聞こえます。

 

しかし!

この考え方が正論であるためには、「誤ったことを教える人がいないこと」

それが条件なのですが・・・

 

そんなことは、あり得ません!

なぜなら、私たちが暮らすこの社会には、さまざまな情報が溢れているからです。

 

例えば、インターネット

同和地区に対する根拠のない噂や事実とは異なる誹謗中傷が書き込まれたサイト

部落差別をあおるような動画などが、数多く存在しているのです。

 

人は最初に出会った情報を信じる傾向にあります。

正しい知識が無い場合、誤った情報を鵜呑みにしてしまうのです。

 

いまや「寝た子」は、インターネットで起こされ、差別者にされてしまいます。

誤った情報に惑わされないようにするためには、正しいことを知る必要があるのです。

 

目からウロコのお話しですが、「寝た子を起こす」という言葉には、もう一つの意味があります。

誤った考えを持つ人に正しいことを教えて「目を覚ましてもらう」そういう意味です。

 

そのままにしておくと、誤った考え方がいつまでも伝えられ、繰り返し差別を生み出してしまいます。

やはり「寝た子」には、目を覚ましてもらわないといけないのです。

 

「寝た子」はいつか目を覚まします。

 

同和問題のことを知らない「赤ちゃん」がいたら…

おはよう!

同和問題と負の出会いをする前に、気持ちよく起こしてあげましょう。

 

もし、同和問題と負の出会いをしてしまった「赤ちゃん」がいたら…

キター!

「マナビ」という名の目薬で、スッキリと目を覚ましてもらいましょう。

 

それが、差別をなくす大きな一歩になるのです。

 

人として これでいいのかと考える 心のモノサシ 人権感覚

 

続きは又の講釈で。

「じんけん かわらばん11月号」これにて読み終わりでございます。