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月刊じんけんかわらばん令和4年12月号「世界人権宣言2002」


月刊じんけんかわらばん令和4年12月号「世界人権宣言2002」
(2023年1月24日更新)
    私たちは幸せになるために生まれてきました。

    日本国憲法もすべての人の幸せを保障しています。

  しかし、私たちが暮らすこの社会には、幸せを妨げる様々な生活課題が存在しています。

  人権問題もその一つであり、一日も早く解決しなければいけません。

 

  私たちの身近な人権問題をショートストーリーで紹介します。

  どうぞ、ご覧ください。(手話通訳あり)

 

月刊じんけんかわらばん 令和4年12月号「世界人権宣言2002」

 

 21世紀を迎えたとき、「21世紀は人権の世紀である」といわれました。

 数多い人権の課題は、解消されていくだろうという期待がありました。

 あらためて、「21世紀は人権の世紀」として進んでいるのか?

 自分はどのように取り組んできたのかを、問い直したいと思っています。

 これから歌う歌は、2002(平成14)年に作ったものです。

 自分なりに、当時の人権テーマをまとめておこうと、歌にしたものでした。

 

 

 世界人権宣言2002(詞・曲 田中良彦)

 

 = 世界人権宣言第1条 1948年12月10日国連総会採択)=

  全ての人間は 生まれながらにして 自由であり

  尊厳と 権利について 平等である

  人間は 理性と良心を授けられており

  互いに同胞の精神を持って行動しなければならない

 

弾き語り(語り)

 病院のベッドの じいちゃんは すっかり弱ってしまいました

 夏休みの暑い日に 小学生だったぼくを 自転車に乗せて

 筑後川に連れて 行ってくれました

 ときどき 目を閉じて 少し 笑っているようです

 若い頃の夢を 見ているのでしょうか

 

 弾き語り(歌唱)

 マサル君の 車イスは クルマではなく 椅子です

 座りやすい椅子を作ってください

 マサル君は 空に歌うのです

 世界の平和 宇宙への夢

 希望こそが 生きる人を きっと支えるんです

 

 

 緑の広がる おだやかな村から

 年若いきみが 戦場(いくさ)に行く

 家族と畑を守るため 涙も見せずバスに乗り込む

 死ぬな 若者 生きて還(かえ)れ

 きみが もしも 戻らなければ だれが家族を守るのか

 

 

  クニの言葉を話せなかった 炭鉱住宅のキムに

 きたない言葉を 投げつけた 幼いころのおいらの暮らし

 祖国の哀しみ アリランの歌

 帰国の船の上で ちぎれるほど手を振ったキム

 

 

 かくしていたのか ふるさとを

 こころない人たちに あばかれて 遠くに去った友がいた

 雨降る駅の 一両電車

 ぼくを見つめて こう言った

 「先生やろうがおまえは どうにかしてくれ この差別を」

 

 

 世界人権宣言は 世界人権宣言は

 世界人権宣言は 世界人権宣言は

 だれのために? なんのために?

 並みの中に立つ岩のように まっすぐに 問い続ける・・・