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月刊じんけんかわらばん 令和4年8月号「カミングアウトとアウティング」


月刊じんけんかわらばん 令和4年8月号「カミングアウトとアウティング」
(2022年8月20日更新)

 

    私たちは幸せになるために生まれてきました。

    日本国憲法もすべての人の幸せを保障しています。

  しかし、私たちが暮らすこの社会には、幸せを妨げる様々な生活課題が存在しています。

  人権問題もその一つであり、一日も早く解決しなければいけません。

 

  私たちの身近な人権問題をショートストーリーで紹介します。

  どうぞ、ご覧ください。(手話通訳あり)

 

 

月刊じんけんかわらばん 令和4年8月号「カミングアウトとアウティング」

 

パペット

 ねえ、ねえ、「カミングアウト」ってなーに?

指導員

 これはまた突然ですね。

 でも、いい質問ですね

最近では、ちょっとした情報を教えることも
「カミングアウト」と言ったりするね。

だけど本来は、
「自分にとって大切なことを、信頼する人にだけ打ち明ける」
こういう意味なんだ。

  あなたにも、そんな「大切なこと」、あるんじゃない?

でも、「大切なこと」って、誰にでも言えるわけではないよね。
相手の反応によっては傷つくかもしれないし、居場所を失うかもしれない。

だから「この人ならわかってくれる」
そう思えた人にだけ打ち明ける
それが「カミングアウト」なんだ。

パペット

   なるほど、カミングアウトは「信頼の証」なんだね。

   それじゃあ「アウティング」は?

指導員

   誰かの大切なことを、勝手に、ほかの人にばらすこと。

   特に、SNSへの書き込みは、あっという間に広がるし、

   完全に消すことは難しいから注意しないといけない。

   どのように打ち明けるかは、本人が決めること。

   他人が勝手に判断することじゃない。

   想像してみて。

   自分から打ち明けることと、ばらされることは違うよね。

   もし、自分がそんなことをされたら、どんな気持ちになるかな?

パペット

   そんなの嫌だよ!

   自分のことが、どこまで、どんなふうに伝わってしまっているのか…

   考えただけでも怖くなるよ。

指導員

   そうだよね。

   裏切られたショックも大きいよね。

   それに、ばらした人だって信頼を失ってしまう。

パペット

   それは、どちらにとっても悲しいことだね。

   じゃあ、どうすればいいのかな?

指導員

   まず、相手の気持ちを考えよう。

   これは、当たり前だけど、とても大切なことだよ。

   相手の気持ちを考える人が増えれば、
   「安心して打ち明けられる人」も増える。

   そうなれば「安心して暮らせる人」も増えるんじゃないかな。

   相手の気持ちを、自分に重ねて想像しましょう。

   お互いのことを思い合えば、みんなが暮らしやすくなるはずです。

パペット

   合い言葉は?

指導員&パペット

   お・も・い・あ・い

   それではみなさん、またお会いしましょう。