当サイトではIE10未満のブラウザがご利用いただけません。Browsers with IE10 less can not be used on this site.
本文にジャンプします
メニューにジャンプします

大川内鍋島窯跡

大川内鍋島窯跡
(2008年6月10日更新)
国指定史跡
大川内鍋島窯跡
(おおかわち なべしまかまあと)

大川内町字二本柳(伊万里駅より車で10分)
平成15年(2003)9月16日指定

 佐賀鍋島藩は1660年代に将軍への献上を主目的とした特別誂えの焼物をつくるため、肥前磁器の製作技術を結集して、大川内山に御道具山(おどうぐやま)を開設しました。
 ここでつくられた焼物(色鍋島・鍋島青磁・鍋島染付など)は、将軍への献上や諸大名への贈答、あるいは藩主の城中用としてのみ使用することが目的であったため採算を度外視した生産であり、また一般市場へは出回ることはなかったといわれています。
 このように国内の他の磁器製品とまったく違う次元で製作された鍋島焼は日本的美意識の集結であり陶磁器製品の美術的価値の最高峰であるといえます。
 現在、史跡内には御用窯跡(ごようかまあと)・物原(ものはら)・ボシ小屋跡・御細工場跡(おさいくばあと)・藩役宅跡・陶工屋敷跡群などが広範囲に残っています。御用窯跡は5回にわたる発掘調査が行われ、現在,最終操業時の窯壁(ようへき)などが残っています。規模は水平全長で約137メートル、焼成室は27~30室と推定され、構造は階段状連房式登窯(かいだんじょうれんぼうしきのぼりがま)です。鍋島焼を焼成したとされるのは火の具合が一番良いとされる中央部の三室で、他の焼成室は民窯製品を焼成していたとされています。
 大川内鍋島窯跡は鍋島焼を研究する上で、当時の藩窯の制度や工人達の生活ぶりを知るための貴重な史跡であるとともに、日本の近世陶磁史・窯業史・美術史を研究する上でも、その学術的価値が非常に高い遺跡です。