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食育活動を紹介


食育活動を紹介

一年を通して食や農と触れ合い

餅つきやピザ作りに挑戦

 12月、年長児は石臼での餅つきにチャレンジ。大人に手を添えてもらいながらペッタン、ポッタンと杵でつきました。もち米からお餅に変わっていく様子に目を輝かせていた子どもたち。つきたてのお餅はフワフワで温かく「赤ちゃんのほっぺみたい」と言いながら小さな手で丸め、きな粉やあんこをつけてたくさん食べました。

 *難しかったけどちゃんとお餅になりました

 1月のクッキングは『もちピザ』。薄く切った餅に玉ねぎ、ピーマン、トマト、チーズをトッピングすると、子どもたちの大好きなピザに変身。苦手な野菜もペロリと平らげました。一年を通して、野菜の栽培や収穫、クッキングなど色々な活動をする中で、食や農と触れ合い、『自然を大切にする心』や『思いやり・感動・好奇心』が芽生えたのではないかと思います。いっぱい食べて大きくなあれ。

 *お餅のピザをたくさん作ったよ

食育ワンポイント

餅つきの由来
 ひな祭りのひし餅や端午の節句の柏餅など、重要な行事のたびに餅が登場するように、日本人はめでたい日に餅を食べる習慣があります。元来、餅は各家庭に新年の幸せをもたらすために高い山から降りてくる、年神様という神様に供えるものでした。餅つきは、米の収穫を神様に感謝し、神様に供えるのと同じ餅をみんなで食べて、神様の力を分けてもらうという意味合いがあります。

2018年2月1日

大地の恵みに感謝

年間を通した食育の取り組み

 園の畑では、春はスナックエンドウとそら豆の収穫から始まり、夏野菜の苗植えや玉ねぎの収穫、芋苗さしなどを行います。収穫した野菜は調理しておいしく食べています。梅雨になると、年長さんと一緒に梅干しを仕込みます。

 *みんなで夏野菜の苗を植えました

 秋は冬野菜の苗植えと芋掘り。紫芋で作る芋クレープの味は格別です。冬は子どもたちが楽しみにしている梅干しの樽開き。樽をあけるとさわやかな甘酸っぱい香りが広がり、食欲をそそります。また、寒い日に、もみ殻で焼いた甘い芋も冬の最高のおやつです。今後は冬野菜の収穫と調理、また、春を知らせてくれるつくしを卵とじで食べる楽しい行事が待っています。年間を通した活動で食に関心を持ち、命の尊さと感謝の心が育っていくように、子どもたちへの関わりを大切にしていきます。

 *待ちに待った梅干しのできあがり

食育ワンポイント

おせち料理に込められた願いや意味
 おせち料理はもともと、新年に神様と食事をすることで福を招き、災いをはらうという考えから、神に供えたあとに家族で食べるものでした。今のような形式になるのは江戸時代からです。おせち料理の願いや意味について改めて考えると、日本の食文化の根底に流れている心のあり方を知ることができます。新年は感謝の気持ちをともにしながら、おせち料理を食べましょう。

2018年1月1日

五感で楽しむ秋の味覚

石焼き芋とスイートポテト作り

 10月、畑のお世話をしてくださる地域の方や障害者就労支援センターの皆さんと一緒に6月に苗を植えたさつまいもの芋掘りを行いました。掘った数を数えたり、大きさを比べたりと、思い思いに収穫の喜びを味わいました。

 *大きなさつまいもがたくさん採れたよ

 その芋を使って石焼き芋をつくります。煙突から出る煙とともに辺りに漂う甘い香り。焼き上がりを待つ間に『やきいもグーチーパー』の歌を歌い、焼き上がると甘くておいしい熱々の芋を何個も食べました。また、それぞれにオリジナルのスイートポテトも作りました。自分たちで食材に関わり五感を刺激することで、たくさんの発見や喜びを味わい、食への興味が一層深まります。これからもさまざまな食体験を通して、園の食育目標である『おいしく食べる子』、『楽しく食べる子』になってほしいと思います。

 *芋あめを丸めていろいろな形のスイートポテトを作りました

食育ワンポイント

芋のおいしい食べ方の秘訣
 芋を長く保存するための秘訣は、収穫後にまず干すこと。掘ったばかりの芋は水分を多く含み、そのまま保存してしまうと腐ったりカビが生えたりしてしまいます。3日~1週間程度天日に当てて乾燥させ余分な水分を飛ばすと、数か月保存できるようになります。さらに、収穫から2~3か月程度保存してから食べるとでんぷんが糖に変化して甘みが増し、よりおいしくなります。

2017年12月1日

四季折々の食材は自然の恵み

命をいただいている食事に感謝

 園では、年間を通じて季節に応じた食育活動に取り組んでいます。春はよもぎ摘み、夏は夏野菜の苗植えと収穫、秋は稲刈りをして収穫したお米でおにぎり会などさまざま。冬は芋掘りをして焼き芋にしたり、親子で餅つき会をして春に摘んだよもぎを使って草餅を作ったりしています。

 *丁寧に苗を植えます

 園でできた野菜は給食の食材に使っています。今年はミニトマトが785個も収穫できました。そのほかの夏野菜もたくさん収穫することができて、みんな大喜びでした。命をいただいていることに感謝し、食前には、「多くの命と皆様のおかげによりこのごちそうを恵まれました。深く御恩を喜びありがたくいただきます。」、食後には、「尊いお恵みをおいしくいただき、ますます御恩報謝に努めます。おかげでおごちそう様でした。」とみんなで唱えています。今年も新米のおにぎりを食べるのが楽しみです。

 *収穫前の黄金色に実った稲に囲まれて

食育ワンポイント

『いただきます』の意味
 『食べることは、生きること』、『生きることは、食べること』。食べ物はもともと、すべて命が宿っており、私たちは命をいただいて生きています。『いただきます』には2つの意味があります。1つは、命をいただいていることに対する感謝の気持ち、もう1つは、食べ物が食卓に並ぶまでに関わった人たちに対する感謝の気持ちです。ふだんの食事から感謝の気持ちを忘れずにいただきましょう。

2017年11月1日

発見がいっぱいの米づくり

田植えから稲刈りまでを体験

 園では、季節に合った野菜を育てて収穫し、毎月のクッキングの時間に、子どもたち自身が皮をむいたり包丁で切ったりすることに挑戦しています。自分で切った野菜が給食に出るので、苦手でも食べてみようとする気持ちが芽生えているようです。

 *自分たちで育てたにんじんを切っています

 また、園庭には田んぼがあり、子どもたちは田植えから稲刈りまでを体験します。毎年6月に水をためて田を起こし、数日後には田植え。みんな真剣な表情で苗を植えます。田んぼの様子は毎日確認するので、大きくなっていく苗や、実っていく稲穂などに気付くことができ、子どもたちはいろいろな発見に目を輝かせます。
 秋には実際に鎌を持って稲を刈り、寄付してもらった脱穀機で稲こぎ。今では珍しい脱穀機を相手に夢中で取り組みます。収穫したお米は、お正月においしい七草粥にしていただいています。

 *脱穀機を使って稲こぎをしました

食育ワンポイント

白米と他の食材でバランスの良い食事を
 世界中からそのヘルシーさで注目を集めるお米。白米には、糖質やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれていますが、それだけでは不十分です。大切なのは他の食材と組み合わせて栄養のバランスを取ること。多様な食品から栄養を摂るのが大切なことを考えると、あらゆる食材と相性の良い白ご飯は、究極のヘルシー食材かもしれません。

2017年10月1日