多くの人を救うため『かちどき』運行
県防災航空隊と伊万里・有田消防本部の合同訓練が、3月10日にありました。
大川内山の山中で登山者が負傷し、下山が困難になった状況を想定しての山岳救助訓練で、3月28日から運用を始めた県の消防防災ヘリコプター『かちどき』を使って実施。県内消防との合同訓練は、3か所目です。
九州佐賀国際空港(佐賀市)近くにある県防災航空センターを離陸した防災ヘリコプターは、約10分で大川内山に到着。地上の伊万里・有田消防本部の隊員は、発煙筒や光に反射するレスキューシートを広げ、上空のヘリコプターに負傷者の位置を知らせました。風が吹く中、県防災航空隊員の2人は、約60メートル上空の機体からロープを使って、大川内山の木々をかわしながら降下。その後、負傷者をヘリコプターまで引き上げて、伊万里消防署まで搬送し、救急隊へ引き継ぎました。
伊万里・有田消防本部からの派遣で、県防災航空隊に所属している久保田隆慈さんは、「県内消防の地上隊と連携しながら、命を救うという責任を果たしたい」と話しました。
2021年3月10日