本文にジャンプします
メニューにジャンプします

平成17年度決算報告


平成17年度決算報告
(2006年10月2日更新)
 平成17年度伊万里市の決算概要がまとまりました。
 皆さんからの税金などをもとに、いろいろな事業を行う一般会計と、それぞれの料金などをもとに事業を行う特別会計、また、公営企業として独立採算で事業を行う企業会計や市有財産の決算概要をお知らせします。

一般会計

皆さんの税金をはじめ、国、県からの補助金や交付金などを財源として、福祉、教育、土木、農林水産など、皆さんにいちばん身近な事業を行っているのが一般会計です。
歳入総額201億3,329万円に対し、歳出総額198億5,527万円です。その差は2億7,802万円で、翌年度へ繰り越すべき財源351万円を差し引くと、2億7,451万円の黒字決算となりました。

歳入総額は201億3,329万円


表1は、歳入の状況を示しています。歳入の総額は、201億3,329万円で、平成16年度に比べて8.5%減少しました。
歳入は、市税など市が独自に確保できる『自主財源』と、国や県から交付される補助金、交付金などの『依存財源』に分けられます。
自主財源の総額は、76億3,000万円で全体の36.4%を占めていて、平成16年度に比べて0.6%増加しています。うち市税は、58億1,299万円で、平成16年度に比べて8.7%の増加となっています。
依存財源の総額は、125億329万円で、62.1%を占めていて、平成16年度に比べて13.3%減少しました。うち地方交付税等は73億2,602万円で、平成16年度に比べて1.2%の減少となっています。

歳出総額は198億5,527万円

表2は歳出の状況を示しています。歳出額は198億5,527万円で、平成16年度に比べて9.1%減少しています。
この歳出を性質別に見ると、人件費などの『義務的経費』と普通建設事業などの『投資的経費』、物件費などの『消費的経費』と『その他の経費』に分けられます。
このうち義務的経費は108億1,061万円で、全体の54.4%を占めていて、平成16年度に比べて7.9%の減少になっています。うち人件費は48億2,147万円で、平成16年度に比べて1.4%の減少となっています。
投資的経費は17億9,347万円で、9.0%を占めていて、平成16年度に比べて34.0%の減少になっています。うち普通建設事業費は17億3,394万円で、平成16年度に比べて34.6%の減少になっています。
消費的経費は39億9,935万円で、全体の20.1%を占めていて、平成16年度に比べて2.9%の減少になっています。うち物件費は22億5,195万円で、平成16年度に比べて1.3%の増加となっています。
その他の経費は、特別会計などへの繰出金などです。32億5,184万円で、全体の16.5%を占めていて、平成16年度に比べて0.4%の減少になっています。

目的別では民生費の60億円が最多

歳出を、目的別に見たのが表3です。最も多くの経費を要したのが民生費の60億円です。これは社会福祉や児童福祉、生活保護費など、安定した社会生活を保障するものです。次いで、庁舎の維持管理や交通安全対策などの総務費で27億円を要しました。次に、道路や河川、公園、市街地整備などの土木費に24億円。次に、借入金の元利償還金に充てる公債費に22億円。続いて、学校教育、社会教育、社会体育などの教育費に19億円。次に、快適な生活環境の整備などの衛生費に23億円を要しました。
一般会計歳入の状況
一般会計歳出の状況
目的別歳出の状況

特別会計

表4は特別会計の決算状況です。特定の事業を推進するため、それぞれの料金などを財源に、8の特別会計を設けています。

  • 国民健康保険特別会計は、歳入が国民健康保険税、国庫負担金など54億6,854万円、歳出は被保険者の療養給付費など55億6,160万円で、9,306万円の赤字決算となり、繰上充用を行いました。
  • 介護保険特別会計は、歳入が支払基金交付金など42億6,360万円、歳出は保険給付費などで42億384万円でした。
  • 立花台地開発事業特別会計は、歳入が土地の売却費など8,040万円、歳出は公債費など6億7,403万円で、5億9,363万円の赤字決算となり、繰上充用を行いました。
  • 公共下水道事業特別会計は、歳入が下水道使用料、市債、一般会計からの繰入金など27億3,584万円、歳出は公共下水道建設費や公債費など28億4,316万円で、1億732万円の赤字決算となり、繰上充用を行いました。
  • 農業集落排水事業特別会計は、歳入が一般会計からの繰入金、農業集落排水使用料など9,110万円、歳出は公債費など1億2,951万円で、3,841万円の赤字決算となり、繰上充用を行いました。
  • 伊万里駅周辺土地区画整理事業特別会計は、歳入が保留地処分金など5,852万円、歳出は事務費などで5,852万円でした。(平成17年度で、会計は廃止となります。)
  • 市営駐車場特別会計は、歳入が料金収入など1,636万円、歳出は土地借上料など1,659万円で、23万円の赤字決算となり、繰上充用を行いました。
  • 老人保健特別会計は、歳入が支払基金交付金、国庫負担金など65億339万円で、歳出は医療給付費など65億7,837万円で、7,498万円の赤字決算となり、繰上充用を行いました。
特別会計決算の状況

企業会計

安心して飲める水道水の安定供給のための水道事業特別会計、企業活動に欠かせない工業用水の供給のための工業用水道事業特別会計、市民の健康維持に必要な医療を提供するための病院事業特別会計の三つの企業会計を設置しています。表5はそれらの決算の状況です。水道使用料や診療報酬などの収入をもとに、独立採算で経営しています。
表中の収益的収支とは、経常的な収入と支出で、資本的収支とは、建設費など財産形成に必要な収入と支出です。

企業会計決算の状況

市債現在高

表6は市債の現在高です。学校建設や道路、公園、上下水道など、将来にわたって、多くの皆さんに利用される公共施設整備には、一時的に多額の資金を必要とします。
このため、国や公営企業金融公庫、市中銀行などから資金を調達して事業を実施しています。
事業実施後、長期間で返済していくことで、年度間の公平な費用負担を実現します。この借入金が市債です。

市債現在高

基金の状況・市有財産の状況

基金は、地方公共団体が、条例の定めるところにより、特定の目的のために財産を維持し、資金を積み立て、または定額の資金を運用するために設置するものです。
表7は主な基金の状況です。伊万里市では、財源の調整を図り健全な財政運営を行うための「財政調整基金」、市債の償還のための「減債基金」、将来の公共施設の整備に対応するための「公共施設整備基金」など18の基金を設置しています。このうち、文化施設整備の経費に充てる「文化振興基金」など10の基金については、皆さんの善意を受け入れながら基金の充実を図っています。
主な基金の状況
私有財産の状況

平成17年度決算を市民一人当たりに換算すると

平成17年度決算を市民一人当たりに換算すると次のようになります。
  • 一般会計歳入額・・・・・34万1,225円
  • 一般会計歳出額・・・・・33万6,513円
  • 一般会計公債費・・・・・ 3万6,455円
  • 市債残高・・・・・80万9,870円