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(2021年8月16日更新)

浦の盆踊り

https://www.youtube.com/embed/jddMATbim1c

 

浦の精霊流し

 盆が近づくと、初盆のところは、親戚一同集まって、精霊船の準備がされます。小さい船を船大工さんに注文して作ってもらい、約一週間以上の時間をかけて飾り付けをします。満艦飾にでき上った精霊船を町内の人々に見てもらい、8月16日午前零時頃から満潮時に向けて、飾り立てた船をそれぞれの初盆の家の趣向によって流すのです。住職の読経と共に流しながら故人のありし日を偲ぶのです。そして、また来年のお盆にお出なされと身内の人は合掌して流れていく舟を見送ります。

 また、初盆以外の家々でも、佛様をもっている家は麦藁で丸くまるめて六尺位の竹ひごを通して舟を作り、これも出来るだけ装飾して、同じ時刻に精霊舟を流します。

 近年は麦藁も少なくなり、木の舟(1m50cm位)を船大工さんに作ってもらって流しています。このように精霊流しは、昔から変わりなく続けられています。この頃は、相当の費用をかけて、打ち上げ花火も加わって、盆の風物詩となっています。(波多津町誌より)

 

 波多津くんち

https://youtu.be/4OUEZVa2ej4

 

 

 

 10月17日は「波多津くんち」である。波多津町畑津にある田嶋神社の秋祭りである。田嶋神社から、浦の漁港まで神輿が神幸する。港の岸壁には、しめ縄が張られ仮宮(お旅所)がしつらえられる。

 お旅所では、豊作や豊漁に感謝する神事が行われる。浦の女相撲甚句が披露されたり、大鯛が飾り付けられた曳山が奉納されたりして、氏神をもてなす。

 近年は、漁港まつりが同時に行われるようになって人々の楽しみとなっている。その後、神輿は田嶋神社まで還幸する。この波多津くんちの神輿巡行も農村型の神輿巡行の類型で、氏神の豊作をもたらす力を、地区内に行き渡らせようとする意図があったと思われる。

(伊万里市史より)