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セアカゴケグモ(特定外来生物)にご注意ください


セアカゴケグモ(特定外来生物)にご注意ください
(2017年8月28日更新)
セアカゴケグモ写真 オーストラリア原産で、「外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で特定外来生物に指定されているセアカゴケグモが、鳥栖市本鳥栖町の鳥の里公園及び隣接する曽根崎地下道で発見されました。
 セアカゴケグモは、おとなしい性質で、素手で捕まえようとしない限り、咬まれることは滅多にありませんが、「毒」を持っていますので、注意してください。
 

1 発見経緯等

 平成29年8 月25 日(金曜日)12 時45 分頃、鳥栖高等学校テニス部員がテニスコートに溜まった水をスポンジで吸い取ろうとしたところ、スポンジに付着したセアカゴケグモと思われるクモを1 匹発見し、学校事務室に連絡。生徒から連絡を受けた鳥栖高校は、12 時50 分頃県庁に連絡し、同日、鳥栖保健福祉事務所及び鳥栖市の職員で、現地調査を実施したところ、テニスコート横の側溝でセアカゴケグモ約60 匹及び卵のう約30 個を確認・駆除しました。

2 県内におけるこれまでのセアカゴケグモの発見状況

 確認日  場 所   内容 
平成22年2月25日 鳥栖市の民間会社敷地内の機械外底部 成虫 1匹 
平成24年9月12日 吉野ヶ里町 陸上自衛隊目達原駐屯地
正門付近の側溝のふたの裏など
成虫 11匹
卵のう 5個 
平成25年9月19日   吉野ヶ里町 陸上自衛隊目達原駐屯地
正門付近の集水枡など 
成虫 3匹
卵のう 1個 
平成27年4 月30日   鳥栖市のJR 貨物九州支社鳥栖総合鉄道
部敷地内の側溝のふたの裏など 
成虫 5匹 
平成28年8月16日   鳥栖市の民間会社敷地内の側溝内など   成虫 10匹
卵のう 17個 
平成28 年9月23、24 日 鳥栖市の集合住宅敷地内の排気ダクトなど   成虫 2匹
 平成28年9月27日 鳥栖市の保育所敷地内(屋外)の洗い場  成虫 1匹
 平成28年10月6日 鳥栖市の事業所敷地内の外壁  成虫 3匹
 平成29年7月3日 鳥栖市の事業所敷地内の外壁  成虫 1匹
 卵のう 4個
 平成29年8月2日 鳥栖市の個人住宅敷地内の外壁  成虫 1匹
 平成29年8月10日 鳥栖市本鳥栖町「鳥の里公園」のベンチの下、グレーチング内及び隣接する曽根崎地下道の壁面等  成虫 47匹
卵のう 40個 
  平成29年8月25日  鳥栖市古野町の県立鳥栖高等学校のテニスコート横の側溝等  成虫 約60 匹
卵のう 約30 個

3 今後の対応

・佐賀県及び鳥栖市のホームページなどでセアカゴケグモに関する注意喚起を行います。
・鳥栖市においては、発見箇所周辺の住民等への注意喚起を行います。
・鳥栖高等学校においては、敷地内の確認、見つかった場合の駆除を行います。また、保護者・生徒への注意喚起を行いました。

4 問い合わせ先

(発見の通報、駆除方法など)佐賀県 有明海再生・自然環境課 TEL 0952-25-7080
(咬まれた場合の対応など)   佐賀県 生活衛生課 TEL 0952-25-7077


【参考】セアカゴケグモについて

セアカゴケグモの写真

セアカゴケグモは、オーストラリア原産のクモで、「外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で特定外来生物に指定され、飼育、運搬、販売、輸入などが禁止されています。平成7年に大阪府で初めて発見されて以来、全国の港湾地域又はそれに隣接する地域で多く発見されており、コンテナ等に付着して侵入してきた可能性が高いと考えられます。
国内では、貨物やコンテナ、建築資材、自動車等に営巣したものが人為によって運ばれた結果、生息域が広範囲に拡大されたものと考えられます。

特徴

毒を持っているのはメスだけです。成熟したメスの体長は、約0.7~1cm。全体が黒色で、腹部の背面に目立った赤色の縦スジがあります。

生息場所

日当たりが良く、地面のある広い場所であれば、コンクリート建造物や器物などのあらゆる窪みや穴、裏側、隙間部分に巣をつくる可能性があります。

駆除方法

市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)が有効です。直接クモに噴霧してください。

かまれないための注意

素手でつかまえたり、さわったりしないようにしてください。
清掃や花壇の手入れなど、屋外で作業するときは手袋などを着用するようにしてください。

かまれたときの症状

はじめにチクッと針で刺したような痛みを感じます。やがてかまれた部分のまわりが腫れて赤くなります。痛みはしだいに全身に広がります。悪化すると、多量の汗をかいたり、さむけ、はき気などがあらわれることもあります。
通常は、数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。重症例では、筋肉の麻痺を生じることがあります。

もしかまれたら

すぐに温水や石鹸水などで傷口を洗い、かまれた部分を水や氷などで冷やし、できるだけ早く医療機関を受診してください。