山代東小学校新築落成
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このたび山代東小学校の改築工事が完成し、落成式を挙行しました。伊万里湾を前面に、後ろを城山に抱かれるようにして建つ新しい山代東小学校は、青・赤・白・黄と校舎の色彩もカラフルで、伊万里焼の色鍋島や伊万里湾をイメージしたものとなっています。
新校舎は鉄筋コンクリート2階建てではありますが、室内の床、壁は木材を使用し、温かさとぬくもりのある校舎です。また、地域との連携を目的にしたPTA室や個別学習等ができる多目的スペースなども設置しています。
児童の代表が謝辞のなかで、「前の校舎は古くてこうもり(・・)がいたけれど、もう雨漏り(・・)の心配もなく、学校に行くのが楽しい」と感想を述べていましたが、こういう新校舎になって、もり(・・)がなくなったことは一安心です。
この山代東小学校の歴史は明治6年開校ですから、130年にも及ぶ市内でも最も長い歴史と伝統を誇る小学校です。
私の時代感覚では、江戸というのは遠い昔のような、おとぎの世界のように感じますが、明治というのは、ついこの前の近代の世界を感じます。しかし、明治6年というと、日本が江戸から明治に変わり、「ザンギリ頭をたたいてみれば文明開化の音がする」と言われた変革期の時代だと思われます。
おそらく明治以前の日本の教育は、寺子屋や藩校などで行われていたと思いますが、現在でも国の礎(いしずえ)は人づくりであり、その根幹をなす教育にもっと国の責務として力を入れるべきであると思います。
私が特に言いたいのは、このような教育環境を整備するため、規模の大小はあるにせよ、学校ひとつ作るのにも20億円前後必要です。しかし、学校建設には道路、河川等の整備と違い、国からの補助は多くありません。
A市にいるから、B町にいるから、C村に住んでいるからと学習環境の差によって、本来受けるべき義務教育に格差があってはならないと思います。学校の老朽化に伴う改築の必要性があっても、それぞれの自治体の財政力の格差によって取り組めていないのが実情です。
日本の国は先進国という国際社会の評価の中で、後進国へのさまざまな形での物的、人的支援を行い、莫大な国家予算が使われています。しかし、それはそれで必要ではありますが、自分の国の将来を担う人材を育成する学びの舎には、あまりにも財政措置がお粗末な気がします。改革、改革と叫ばれていますが、教育基本法をはじめ国の教育改革が現在議論されているなかで、併せて学習環境への厚い財政措置を論じてもらいたいものです。
「新日本のあさぼらけ 民主の光 たちそめて 山河にみつる自由の気 のぞみかがやく 山代に 文化の花を そだてつつ 平和なさとを うちたてん」
これは山代東小学校の校歌の1番ですが、新しい学校が活気に満ちた元気いっぱいの学校であって欲しいものです。
校訓として「やる気・思いやり・がまん」が掲げられ、「めざそう 美しい心 日本一」のスローガンを目にしました。
どうか新しい学校に、児童、先生方、保護者の皆さんが一丸となって、そういう心を注入して下さい。
平成16年5月 伊万里市長 塚 部 芳 和
山代東小学校新校舎