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染付錆地茄子文皿


染付錆地茄子文皿
(2014年2月2日更新)

写真 表

3.4×15.2×8.4cm 1650年代後半~1660年代前半

写真 裏

 画面いっぱいに茄子を描き、背景に銹釉を施した浅い皿です。棘まで描き表したヘタの写生的な表現に対し、茄子の身は酢漿草文の平面的な装飾で構成されています。鍋島では、このように具体的なものの輪郭と抽象的な模様とを組み合わせる図案がしばしば用いられます。本作品は、濃みや描線の粗さ、不揃いな酢漿草文など、未だ鍋島の精密さが確立されていない初期の特徴を示しています。
 同様の陶片が鍋島藩窯から出土しています。