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青磁色絵紅葉文皿


青磁色絵紅葉文皿
(2014年2月2日更新)

写真 表

3.6×14.6×7.6cm 1690年代

写真 裏

 落ちついた青磁の色合いが、わびた庭園のいけの水面にただよう紅葉を連想させるような作品です。見込みに赤絵だけのもの七葉、赤の輪郭にくすんだ黄色をぬったもの七葉、そして鍋島にしては珍しく金彩を使った輪郭に緑釉をほどこしたもの八葉を散らしています。大川内山地区の鍋島藩窯跡の物原から青磁色絵水仙文陶片が出土しているように、鍋島では青磁色絵という特異な磁器を焼いています。鍋島の白磁に色絵をほどこしたものと異なり、色絵の下に呉須による薄い線の下書きはありません。