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色絵婦人立像


色絵婦人立像
(2009年9月9日更新)

色絵婦人立像

(いろえふじんりゅうぞう)

1700~1740年代


新天町662番地13
伊万里・鍋島ギャラリー(伊万里駅西ビル2F)

色絵婦人立像1色絵婦人立像2

 この作品は、高さが、44.5センチある型作りの人形です。片手で着物の竪褄(たてづま)を軽く持ち上げ、優雅に歩きだそうとする女性の立ち姿は、寛文年間(1661~1672)頃の風俗画を特徴づける美人画の様式です。それが古伊万里では柿右衛門様式(延宝様式の色絵磁器)のモチーフに取り入れられ、美人像の様式として定型化しました。絵画の世界では浮世絵の流行にともない美人画の様式がさまざまに変化しますが、古伊万里では、18世紀以降も、延宝年間(1673~1680)頃の様式が、かたくなに踏襲されます。磁器人形は国内外の富裕層が観賞用として珍重しました。