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旧犬塚家住宅


旧犬塚家住宅
(2008年6月10日更新)
市指定重要文化財 建造物
旧犬塚家住宅
(きゅういぬつかけ じゅうたく)

伊万里町甲555番地1(伊万里駅より徒歩5分)
平成3年(1991)6月1日指定

旧犬塚家住宅(伊万里市陶器商家資料館)

 旧犬塚家住宅は、東西にのびた江戸時代の旧道に面して建てられています。この通りは当時の主要交通路であり、多くの陶器商家が軒を連ねていました。
 旧犬塚家住宅は、江戸時代後期の文政(ぶんせい)8年(1825)に建てられました。屋根は切妻(きりづま)の本瓦葺き(ほんがわらぶき)で、棟は南北に直線に造られています。
 外観は妻入白壁土蔵造二階建(つまいりしらかべどぞうづくりにかいだて)で、商家建築の格式を漂わせています。建物は間口三間(まぐちさんげん)(実寸5.52m)、奥行き八間(約12.8m)です。
 内部は一階に土間が表から裏に抜けており、通り庭形式をとっています。店舗に使用した板の間が二間あり、西側に神棚と箱階段があります。その奥に畳の間が二間あります。2階は、南側に十畳の座敷と五畳の次の間、北側に八畳の間があります。その間の板の間は床が一段高く、吹き抜けによって荷を2階に上げられるようになっています。全体に押入れなどの収納スペースが多く、狭い敷地を有効に活用するための工夫がほどこされています。
 現存する商家建築物として建築学的な価値が高く、また当時の陶器商人のくらしを知るためにも貴重な建物です。

※見学のお問い合わせは陶器商家資料館TEL0955-22-7934まで。