(2010年10月1日更新)
「マツノザイセンチュウ病(松くい虫)」による松枯れが急増しています。
松くい虫被害をこれ以上拡大させないために・・・
- すでに枯れた松は、3月までに伐採して焼却処分を行い駆除しましょう。
- まだ被害を受けていない松は、薬剤樹幹注入や予防薬剤の散布をしましょう。
*マツノザイセンチュウ病とは・・・
枯れた松を放置すると確実に被害が拡大する松の「伝染病」です。
その病原はマツノザイセンチュウで、媒介者はマツノマダラカミキリです。
駆除とは
枯れた松の中の「マツノマダラカミキリ」幼虫を駆除するものです。8月以降の新しい枯れ松を切り倒して、幹と枝を1~2mずつに切ります。これを焼却、粉砕、または薬剤を散布します。
焼却は3月までに行ってください。太い幹は幼虫が材に潜っていますので、確実に燃やしてください。
地域で一斉に駆除するのが効果的です。
予防薬剤散布とは
カミキリムシ成虫が枝をかじるのを防ぐため、元気な松に殺虫剤を散布するものです。カミキリムシは枝についた薬剤を食べて死ぬため、カミキリムシの体内にいるセンチュウが松に移りません。
薬剤樹幹注入とは
殺線虫剤を松の木全体に行き渡らせて、侵入間もない病原のセンチュウの増殖を抑え、マツノザイセンチュウ病の発病を防ぎます。
予防法です。すでに葉が茶色に変わり始めた松には効果がありません。
※薬剤散布、薬剤樹幹注入については、専門技術が必要です。森林組合や造園業者にお問い合わせください。