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「日本磁器のふるさと 肥前」の日本遺産認定について


「日本磁器のふるさと 肥前」の日本遺産認定について
(2016年4月25日更新)

1.認定されたストーリーのタイトル

 

  『日本磁器のふるさと 肥前 ~百花繚乱のやきもの散歩~』

 

2.ストーリーの概要

 

    陶石、燃料(山)、水(川)など窯業を営む条件が揃う自然豊かな九州北西部の地
   「肥前」で、陶器生産の技を活かし誕生した日本磁器。肥前の各産地では、互いに
   切磋琢磨しながら、個性際立つ独自の華を開かせていった。その製品は全国に流通し、
   我が国の暮らしの中に磁器を浸透させるとともに、海外からも賞賛された。

   今でも、その技術を受け継ぎ特色あるやきものが生み出される「肥前」。青空に
   向かってそびえる窯元の煙突やトンバイ塀は脈々と続く窯業の営みを物語る。
   この地は、歴史と伝統が培った技と美、景観を五感で感じることのできる磁器の
   ふるさとである。

 

3.ストーリーを構成する主な文化財(佐賀県域)

 

   ・史跡(窯跡)  肥前磁器窯跡(武雄市、嬉野市、有田町)、肥前陶器窯跡(唐津市、
            武雄市)など
   ・まちなみ、景観 有田内山伝統的建造物群保存地区(有田町)、大川内山(伊万里市)
            など
   ・建造物     旧犬塚家住宅(伊万里市)、志田焼の里博物館(旧志田陶磁器
            株式会社工場)(嬉野市)など
   ・工芸品     柴田夫妻コレクション(有田町)、蒲原コレクション(有田町)など
   ・工芸技術    柿右衛門(濁手)(有田町)、色鍋島(有田町)など
   ・行事      陶祖祭(有田町)、やきもの市(唐津市、伊万里市、武雄市、
            嬉野市、有田町)など

4.日本遺産とは

 

    我が国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るためには、その歴史的経緯
   や、地域の風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承、風習などを踏まえた
   ストーリーの下に有形・無形の文化財をパッケージ化し、これらの活用を図る中で、
   情報発信や人材育成・伝承、環境整備などの取組を効果的に進めていくことが必要です。
     文化庁では、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを
   「
日本遺産」として認定し、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な
   文化財群を総合的に活用する取組を支援されています。